【短】雨宮さん家の大型犬
………………。
ぱたん。
ドアの鍵を掛けてしまえば、そこは二人だけの楽園。
「あこちゃん!おかえり!」
千切れんばかりに見えない尻尾を振って、狭い部屋の中、私に近寄ってくるのは幼馴染の静人。
「しーちゃん、まてまて。今、アイスあげるからー…」
ガサゴソと持って帰ってきたコンビニの袋を探っていると、後ろからぎゅうっと抱き締められた。
「もー。コンビニ行くなら行くって言ってよ!そしたら俺も一緒に行ったのにー!!」
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