月の光に魅せられて





アリアの父グロスタ公爵は

娘の可愛さあまり心配性が度を過ぎて

社交の場に出さずにいるどころか

外に出ることさえあまり良しとしない。



小さい頃はよく連れて行ってもらったのに…と

顔を俯かせていた時だった。




「 それがですね! 旦那様が遂にお許しをくれたんですよ!! 」



リリーが嬉しそうに声をあげると


アリアの瞳が輝きだす。




「 本当にっ?! でもお父様が許してくれるなんて…
一体どうしたのかしら 」



「 そうですね…めずらしくお悩みになっていましたよ。
きっと、今回の舞踏会は何か特別なことでもあるんですよ!!詳しい話は朝食を召し上がってから、旦那様のとこへ行きましょう! 」









< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop