佐藤くんはゆるい
さっきから震えも呼吸もキツくなってきた。

意識が朦朧としてきた。

フワフワ浮いているみたい。

佐藤くんがオドオドしながら戻ってきた。

私から数メートル離れた位置で止まる

「高橋さん!?おい!美帆!」

今、名前を呼んでくれた?

嬉しいな…けど今はキツイや…

「っ。さ、さとーくんたすけ…て…」

もうこの際、佐藤くんでも誰でもいい

背中を撫でて欲しい。呼吸ができない。

「ゴホッゴホッ!ハァハァ…ハァ…」
< 110 / 287 >

この作品をシェア

pagetop