佐藤くんはゆるい
「ごめん…佐藤くん…」


「…」


返事が返ってこない。

佐藤くんは自分を怖がる人となんて

話したく無いよね…

佐藤くんが私の横に距離を置いて座る。

「俺が怖いよね……当たり前だよな…」

「……」

返す言葉が思いつかない。

「美帆…俺が怖くてもいい…
俺に近づかれるのも嫌でいい…
だけど…嫌いにならないで
俺から離れていかないで
悠一に取られたくない…」

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