佐藤くんはゆるい
「ごめん」と言いながら佐藤くんが近づき

私の後ろに座った。

私は瀬戸さんにされたみたいに

佐藤くんの脚の間に座わっている。

自分の両手で腕を掴み震えを止める

けど後ろに佐藤くんがいるから…

止めるどころか酷くなる。

「ごめんね…高橋さん…抱きしめさせて。
俺が震えを止めてあげたい」

震える私の両手を佐藤くんが握る。

しばらく私の腕を優しく包み込むように掴み

それから抱きしめられた。
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