佐藤くんはゆるい
無かった。

無かったというより、彗がやめていた

顔を近づけられ、されるかな?って

目をつぶっても、

「ごめん」と言ってハグされるだけだった。

私も少し寂しかった。キスしてくれないんだ

って…だけどそれが私のせいだなんて

思っていなかった。

「彗…ごめんね。私が震えてるなんて
わからなかった…知らなかった」

「ううん。美帆は悪くないよ、
前思ったんだ、俺からしたら怖いかなって
じゃあ美帆からしたらいけるかなって」
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