佐藤くんはゆるい
「彗…
は、恥ずかしいから目瞑って。?」

「ん。」

目を瞑ってくれた。

私は恐る恐る、手を彗の手に重ねて

握った。その時に私の手が震えている

事に気がついた。

「あ…」

「気づいた?震えてるの」

彗が寂しそうに言う。

「うん…」

確かに、震えてたらキスなんてしようと

思えないよねーー。って思った。

「美帆?」

私がしばらく手を握ったまま止まっていると

彗が優しく私の名前を呼ぶ

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