佐藤くんはゆるい
彗のシャツを手の繋いでいない左手で

掴んでそう言う。

「美帆?大丈夫大丈夫。俺がいるよ。」
「すいません。俺の彼女あなた達見ると
震えるほど怖いんです。話、俺も聞きます
彼女から離れて話してくれませんか?」

彗が私を背中に隠し、手を強く握り

男達にそう言った。

男達は彗の言った通り少し離れた椅子に

座った。

「「本当にすいませんでした!」」

二人は揃って私に頭を下げた。

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