佐藤くんはゆるい
「美帆…」

「お願いだから…距離置くなんて言わないで。
私以外の女の子と…楽しそうに笑わないで…
もう、高橋さんって呼ばないで…」

「ごめんねっ…ごめん美帆…
俺も佐藤くんって呼ばれて悲しくて…
美帆が話してくれない学校は楽しくなんて
無かった。」

彗が私の手をギュッと握る。

「美帆の悪口が耳に届くたび、守って
やりたかった…。
美帆が一人で笑ってない事に気づいて
助けてあげられなくてごめん…」
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