佐藤くんはゆるい
笑った私を見て彗が想像以上に怒って
低い声で言うから私は少し怖くて
黙ってしまう
「……」
「あ…ごめ…」
彗の謝る声に被さるように電話のメロディ
が聞こえる。外を見ると駅に着いていた。
「ごめん…美帆。
俺も怒ること無かった…」
病院に行くために少し歩いていると
彗が謝る。
「いや…大丈夫」
その後もなんだか気まづくて会話を
しないまま病院に着いた。
病院に着くと、どこに行ったらいいのか
わからなくてまず受付に行った。