佐藤くんはゆるい
彗が少し嫉妬したように言う

「え?あ、うん…」

瀬戸さん…手を繋いだことは言わないよね?

「その瞬間が瀬戸さんは幸せだったんだって。
好きな子を看病できて…膝枕で寝かせる事
ができて、しんどそうな美帆を見るのは
辛いけど頭を撫でたりできていつも隣に
いる俺を離すことができた気がしたって。」

「…」

「美帆が寝ている間木山さんと高野さんに
瀬戸さんは自分の気持ちを話したんだって」

「嘘…」

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