佐藤くんはゆるい
少し開け、体温計を挟む。

「すいません…」

私は4人の方を見ながらそう言った。

「高橋さん、なんで走ってきたの?
忘れ物?」

ここで、体温計が鳴った。

この体温計はちょっとお高めのやつで

すぐに測れる優れものだった。私の体温は…

「低い!34度8分って…低すぎる…」


「いや…彗から聞いたんです…
ブランケットの事…木山さんが言った事とか」

「あ〜…よし!長田、高野ちょっと出よう」

木山さんが2人を連れて出て行き

部屋には私と瀬戸さんの2人だけになる

「瀬戸さんの気持ち…知りました。
彗から聞いた瞬間勝手に走り出してて…
体のことなんか気にしてなかった…」
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