佐藤くんはゆるい
「俺の膝の上で好きな子が寝てて…
あの時は生きてる中で一番幸せだった。
スーツの中で手、繋いだでしょ?」

「あ、はい…。
あれは、木山さん達にも言ってないんですね」

「ああ。あれは俺たちだけの秘密に
したかったから」

「それに…あの時繋いだ理由は…」

「え?体冷えてからじゃないんですか?」

「いや…俺がね…繋ぎたかったんだ…

もう、この気持ちは本当に忘れないと
いけないって思ったら…
手と口が動いてた。」
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