佐藤くんはゆるい
「ありがとうございます。
では、失礼します。」
そう言い、私は教室に向かう。
「おはよう、美帆。
行ってきた?」
「彗おはよう!うん。わかったって
言ってもらえた」
「良かった…。ほら、今日も冷えるから
膝にかけて」
「彗。ありが「え、何?高橋さんだけ特別
扱い?なにそれひどくない?」
女の子達がずるいと、私のそばに
寄ってくる。
「これは…私の主治医の人から…
診断書が出て校長先生にも言って、認めて
もらったもので…」