ワケあって、元彼と住んでます。
元彼とルームシェア。
それから私は、年が明けて2日、瞬ちゃんは3日に一緒の家に帰ることにした。
私はあらかじめ取っておいた新幹線で、瞬ちゃんは自分の車で。
家の最寄り駅を待ち合わせ場所にして。



「じゃあ明日、着いたら電話する」

「うん。瞬ちゃん、運転気をつけてね」



10年の中で変わっていた瞬ちゃんの新しい電話番号を登録して、私達は一度別れた。



あの年末、瞬ちゃんと一緒に住むと両親に伝えたとき、母は笑って、父は複雑な顔をしていた。

それでも「瞬ちゃんだから」という理由で特に反対はされなかった。

瞬ちゃんは私よりもよく地元に戻っていたらしく、その度にうちに顔を出していたようだった。

離婚するときに母が言った「瞬ちゃんと結婚してたらよかったのに」はこのせいだったのかもしれない。



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