ワケあって、元彼と住んでます。
『……あんた達さ、付き合ってないの?』
「はい?」
『一緒に住むっていうから、また付き合うようになったのかなって』
「いやいや!昨日今日でならないから!
ていうか瞬ちゃんが言ってたけど、同居勧めたのお母さんなんでしょ?」
『うん。だって瞬ちゃん、行くとこないっていうんだもん。
仕事忙しいから部屋探すのに苦労してるって』
「ねえ、お母さん、瞬ちゃんって仕事何してるの?」
『知らない』
「え」
『何してるの?』
いくら娘の元カレとはいえ、今の素性を知らない人間に同居を勧めたのか……。
一緒に住んでる私も私だけど。
不安じゃないのかと聞いたら、『瞬ちゃんだから気にしてない』と返ってきた。
実の娘よりも信頼が厚い。
話すことがなくなったのか、何かあったら教えてねーと電話は一方的に切れた。
一度上に戻り、愛妻弁当を食べていた鳴海さんに午前中の報告と午後の同伴をお願いして、外に出る。
朝に調べておいた合鍵を作ってくれる店に向かうためだった。
「はい?」
『一緒に住むっていうから、また付き合うようになったのかなって』
「いやいや!昨日今日でならないから!
ていうか瞬ちゃんが言ってたけど、同居勧めたのお母さんなんでしょ?」
『うん。だって瞬ちゃん、行くとこないっていうんだもん。
仕事忙しいから部屋探すのに苦労してるって』
「ねえ、お母さん、瞬ちゃんって仕事何してるの?」
『知らない』
「え」
『何してるの?』
いくら娘の元カレとはいえ、今の素性を知らない人間に同居を勧めたのか……。
一緒に住んでる私も私だけど。
不安じゃないのかと聞いたら、『瞬ちゃんだから気にしてない』と返ってきた。
実の娘よりも信頼が厚い。
話すことがなくなったのか、何かあったら教えてねーと電話は一方的に切れた。
一度上に戻り、愛妻弁当を食べていた鳴海さんに午前中の報告と午後の同伴をお願いして、外に出る。
朝に調べておいた合鍵を作ってくれる店に向かうためだった。