元姫と隠された真実Ⅱ



私が急に叫び出したので、皆が驚いたように私を見る。


《また、昔みたいに俺の所へおいで。》


「誰が・・・、誰があんたの所なんかに行くか!」


《・・・フッ。いいよ。沙羅。》


「何笑ってんのよ・・・?」


《沙羅は、近々自分から俺のもとへ来るよ。》


「行くわけないでしょう・・・?あんたの所なんかに。」


《まぁいいさ。またな。俺の愛しの沙羅。》


そう言って切られた電話。




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