元姫と隠された真実Ⅱ



雨が降っていた。


でも、私は気にしなかった。


少し経って、ハッとした。


私、透馬にひどいことした。


そう思い、また倉庫に戻ろうとした。


でも、怖かった。


最低だって、透馬に見捨てられるのが。


怖い・・・。


でも、行かなきゃ・・・。


ふらふらとした足取りで、私は倉庫に戻ろうとした。


「沙羅っ!」


透馬が、私を見つけて走って来た。


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