元姫と隠された真実Ⅱ
兄貴は、俺にとって光だった。
家が少し厳しくて、暴走族に入った俺を家族は見捨てた。
でも、兄貴だけは俺の見方でいてくれた。
だから、だから俺は兄貴が大好きだったんだ。
それだからこそ、兄貴が植物状態になったって聞いてからそいつに復讐しようと思っていたんだ。
・・・それが、沙羅だったなんて・・・。
「謝っても許されることではない。でも、雅を植物状態にしたのは、まぎれもなく私のせい。」