元姫と隠された真実Ⅱ
ほんっと、バカだ俺・・・。
俺はまた、裕也たちの病室に戻った。
「沙羅は・・・?」
透馬が心配そうに聞いてきた。
「もう、行った・・・。」
「すぐ戻ってくるのか・・・?」
「いいや、一筋縄ではいかない。」
「そうか・・・。」
透馬は、目を伏せた。
「なぁ、蒼空。」
「・・・なんだ。」
「お前は、沙羅に救われたんだろ!?なのに、沙羅を傷つけてんじゃねーか!」
「っ・・・・・・。」