元姫と隠された真実Ⅱ



そう言って、電話を切った。


「透馬、今から舞華が来るから。聞かれてはいけない話なら手短に。」


「あぁ。・・・これは、俺の勘だが・・・。」


「?」


「涼、お前は沙羅が好きなのか?・・・恋愛的に。」


「え・・・・・・。」


ハッ。


初めてだな。


舞華以外に見抜かれるの。


「そうだよ。俺は沙羅が好きだ。・・・たとえ、血の繋がった姉弟でも・・・。」


分かってる。


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