元姫と隠された真実Ⅱ



本当に、いい奴だな。


「あ、話したい事ってそれだけ?」


「あ・・・。いや、もう一つある。」


「なんだ?」


透馬が、少し真剣な顔をした。


「っ・・・俺は、沙羅を助けに行く資格がないかもしれない!」


「え・・・・・・?」


「柊瑞希は・・・、俺の兄だ・・・。」


悲しそうに、目を落としながら透馬は言った。


「は・・・・・・?」


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