元姫と隠された真実Ⅱ



「ごめん。俺の兄が・・・っ!」


透馬は、苦しそうに言った。


「透馬・・・。」


俺は、そう呟きながら透馬に近づいた。


パチンッ!


透馬の頬を、両手で叩いた。


「だから・・・、だからこそ助けに行かないといけねぇだろ!んで、お前が兄貴に行ってやらなきゃなんねぇだろ!」


「涼・・・。」


透馬は、おどろいたように目を見開いた。


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