元姫と隠された真実Ⅱ



「やぁ、紅龍さん。」


「どうもどうも、風雅さん。今日は風雅を潰しに来ました」


透馬の言葉に、雫石が言った。


「お前ら、やるぞ!!」


「絶対負けるなよ!!」


その掛け声で、交戦の幕が開いた。


私の周りは、今彰と透馬と涼が囲んでいる。


「沙羅、気ぃ付けろよ。」


そう言って、透馬はニヤリと笑った。


その顔は、初めて会ったあの時と同じ。


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