早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
否定する気はまったくないんだもん、困っちゃう。
この社長様、皆の前でも平気で私に甘い態度を取ってくるのだ。
もちろん、仕事でのミスを見逃したりだとか、私だけ特別待遇にするとか、いわゆるえこひいきのようなことはしないが、好意や過保護さを隠そうとしない。
たとえば、休憩中に私が男性社員とふたりで話しているとさりげなく割って入ってくるし、用紙で指を切っただけで絆創膏片手に飛んできたりする。
おかげで、彼が私を相当気に入っているのは周知の事実となっていて、泉さんが言ったように〝野々宮マニア〟という異名までついている。
ただ、私は未成年だし、社長との年齢差もあって子供の世話を焼いているような調子なので、私たちのやり取りを面白がって見ている人がほとんどだ。彼の言動も、たぶん皆ネタだと思っているはず。
社長ほどハイスペックな男性なら、バイト相手でも女性社員が敵対視してきそうな気もするが、すでにお相手がいる人も多く、厄介事に巻き込まれることもない。
というか、私になにかしたら社長が黙っていないだろう、と皆心得ているのかもしれない。
泉さんも同様で、こういう場面ではいつも呆れ気味に受け流している。
この社長様、皆の前でも平気で私に甘い態度を取ってくるのだ。
もちろん、仕事でのミスを見逃したりだとか、私だけ特別待遇にするとか、いわゆるえこひいきのようなことはしないが、好意や過保護さを隠そうとしない。
たとえば、休憩中に私が男性社員とふたりで話しているとさりげなく割って入ってくるし、用紙で指を切っただけで絆創膏片手に飛んできたりする。
おかげで、彼が私を相当気に入っているのは周知の事実となっていて、泉さんが言ったように〝野々宮マニア〟という異名までついている。
ただ、私は未成年だし、社長との年齢差もあって子供の世話を焼いているような調子なので、私たちのやり取りを面白がって見ている人がほとんどだ。彼の言動も、たぶん皆ネタだと思っているはず。
社長ほどハイスペックな男性なら、バイト相手でも女性社員が敵対視してきそうな気もするが、すでにお相手がいる人も多く、厄介事に巻き込まれることもない。
というか、私になにかしたら社長が黙っていないだろう、と皆心得ているのかもしれない。
泉さんも同様で、こういう場面ではいつも呆れ気味に受け流している。