早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
すごいなと単純に尊敬していると、泉さんがなにかに気づいたように、「ねえ、見て」とカウンターのほうを指差す。
そこにいたのは、ピンク色のカクテルにパイナップルがついたグラスを受け取っている冴木さんだ。
「冴木くん、女の子が好きそうなカクテル頼んでるー。似合いすぎ」
おかしそうに笑う泉さんの言葉に、鬼頭さんがぴょんと肩を跳ねさせ、あからさまな反応を見せた。なんてわかりやすい……。
そういえば、今日の彼女は珍しくスーツではなく、オフィスカジュアルなスカートスタイル。冴木さんも参加する食事会だし、もしかしたらちょっと女性らしさを意識しているのかもしれない。
本人に聞くまでもなく、これはやっぱり恋だな、と結論づける。なんとか接点を持たせてあげたいというお節介から、私はそのきっかけを作ることにした。
「彼、こっちに呼びますか。私たち、まだ話してないし」
「うん、いいね」
「ひぇっ!?」
さりげなく提案すると、賛同する泉さんと同時に、鬼頭さんが驚いたみたいに声を裏返らせた。
私から若干引き気味になって身体を縮める彼女に、泉さんがキョトンとして注目する。
そこにいたのは、ピンク色のカクテルにパイナップルがついたグラスを受け取っている冴木さんだ。
「冴木くん、女の子が好きそうなカクテル頼んでるー。似合いすぎ」
おかしそうに笑う泉さんの言葉に、鬼頭さんがぴょんと肩を跳ねさせ、あからさまな反応を見せた。なんてわかりやすい……。
そういえば、今日の彼女は珍しくスーツではなく、オフィスカジュアルなスカートスタイル。冴木さんも参加する食事会だし、もしかしたらちょっと女性らしさを意識しているのかもしれない。
本人に聞くまでもなく、これはやっぱり恋だな、と結論づける。なんとか接点を持たせてあげたいというお節介から、私はそのきっかけを作ることにした。
「彼、こっちに呼びますか。私たち、まだ話してないし」
「うん、いいね」
「ひぇっ!?」
さりげなく提案すると、賛同する泉さんと同時に、鬼頭さんが驚いたみたいに声を裏返らせた。
私から若干引き気味になって身体を縮める彼女に、泉さんがキョトンとして注目する。