早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
Akaruとは女性のハートを掴んで放さない、可愛らしくオシャレなデザインを生み出す人気デザイナー。稀にイラストレーターの仕事もしている売れっ子だが、世間には素性を明かしていない。
その正体は加々美 耀(かがみ よう)という王子様系イケメンで、アートディレクターも兼務している超有能な人物なのだ。
フロアには加々美さんの姿がなかったので、きっとここに彼がいるだろうとなにげなく考えながら、ノックしてドアを開けた。
ところが中にいたのは、イケメンはイケメンでも王子様ではなく、私の旦那様。ほかには誰もいない。
ネクタイを締め、ワイシャツの袖を腕まくりした彼に、性懲りもなく胸が高鳴る。私服姿もカッコいいけれど、やっぱりたまに見るスーツ姿は格別なんだもの。
昔から私がこんなに萌えていることに、本人は絶対気づいていないだろう。
立ったまま自分のノートパソコンを覗き込んでいた尚くんは、こちらに目線を向け、「よう」と軽く声をかけた。私はぺこりと会釈する。
「お疲れ様です。加々美さんは?」
「ほぼ固まってたデザインがクライアントからリテイク出されて。ついさっきまで俺と悩み合ってたけど、一旦現実逃避してくるって」
「あ、なるほど」
その正体は加々美 耀(かがみ よう)という王子様系イケメンで、アートディレクターも兼務している超有能な人物なのだ。
フロアには加々美さんの姿がなかったので、きっとここに彼がいるだろうとなにげなく考えながら、ノックしてドアを開けた。
ところが中にいたのは、イケメンはイケメンでも王子様ではなく、私の旦那様。ほかには誰もいない。
ネクタイを締め、ワイシャツの袖を腕まくりした彼に、性懲りもなく胸が高鳴る。私服姿もカッコいいけれど、やっぱりたまに見るスーツ姿は格別なんだもの。
昔から私がこんなに萌えていることに、本人は絶対気づいていないだろう。
立ったまま自分のノートパソコンを覗き込んでいた尚くんは、こちらに目線を向け、「よう」と軽く声をかけた。私はぺこりと会釈する。
「お疲れ様です。加々美さんは?」
「ほぼ固まってたデザインがクライアントからリテイク出されて。ついさっきまで俺と悩み合ってたけど、一旦現実逃避してくるって」
「あ、なるほど」