早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
のほほんとしている場合じゃないよ! 彼女は冴木さんのことが好きなのに、私がふたりでいたら誤解させてしまう。
というか、もう絶対誤解させちゃってるよね!? 彼女がドアを開けたとき、私たちがくっついているところを見たはずだし……!
やばいやばい、と内心あたふたする私。それに反して、冴木さんは動揺した様子もなく、こんなことを言う。
「俺たち、好きな人とうまくいかない者同士なんです。鬼頭さんはいますか? 好きな人」
さらりと問いかける彼に、私も鬼頭さんも目を丸くする。
冴木さん、きっと彼女に変な気を遣わせないように、本当のことを言ったんだ。
でも、今の発言で彼に好きな人がいることがわかるし、鬼頭さんショックを受けるんじゃ……。しかも、好きな人はいるかと聞かれても、本人が相手では答えに困るだろう。
ひとりハラハラしていたとき、アンドロイド状態に戻った彼女が口を開く。
「……ええ、います。私も、おふたりと同じ状態です」
正直なその答えを聞いて、私は目をしばたたかせた。
仕事以外で冴木さんと話すときはものすごく恥ずかしがっていたのに、今はまったく動じていない。なんだか、吹っ切れたみたいに。
というか、もう絶対誤解させちゃってるよね!? 彼女がドアを開けたとき、私たちがくっついているところを見たはずだし……!
やばいやばい、と内心あたふたする私。それに反して、冴木さんは動揺した様子もなく、こんなことを言う。
「俺たち、好きな人とうまくいかない者同士なんです。鬼頭さんはいますか? 好きな人」
さらりと問いかける彼に、私も鬼頭さんも目を丸くする。
冴木さん、きっと彼女に変な気を遣わせないように、本当のことを言ったんだ。
でも、今の発言で彼に好きな人がいることがわかるし、鬼頭さんショックを受けるんじゃ……。しかも、好きな人はいるかと聞かれても、本人が相手では答えに困るだろう。
ひとりハラハラしていたとき、アンドロイド状態に戻った彼女が口を開く。
「……ええ、います。私も、おふたりと同じ状態です」
正直なその答えを聞いて、私は目をしばたたかせた。
仕事以外で冴木さんと話すときはものすごく恥ずかしがっていたのに、今はまったく動じていない。なんだか、吹っ切れたみたいに。