早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
私は、夏は滅多に風邪をひかないのに珍しい。精神的なものも関係しているのかな。
ぼうっとする頭でそんなふうに考えつつ、なんとか午前中の作業は終わらせた。
お昼休憩に入り、のど飴やゼリー、スポーツドリンクなどなど、とりあえず身体が受けつけるものをコンビニで買い込む。
そうして社に戻る最中のこと。
「野々宮さん!」
後ろから声をかけられ、振り向いた瞬間に息を呑んだ。こちらに駆け寄ってくるのは、デキる美人OLのオーラを放つ未和子さんだったから。
今日も尚くんに交渉しに来たのだろうか。胸をざわめかせるも、とりあえず挨拶をする。
「未和子さん……! こんにちは。今日、社長は出張中ですが」
「ええ、知ってるわ」
あっさりと即答され、少々面食らってしまった。尚くんの予定を把握しているくらいには仲がいいのだと思い知らされ、肩を落とす。
じゃあなぜここに来たんだろう、という疑問は、次の彼女の言葉ですぐに解決される。
「今日はあなたに用があって来たの。ちょうどよかった、今休憩中かしら」
「そうです」
「すぐ済ませるから、少しだけ話をしてもいい?」
私に話を? なんだろう、あまりいい予感はしないけれど……。
ぼうっとする頭でそんなふうに考えつつ、なんとか午前中の作業は終わらせた。
お昼休憩に入り、のど飴やゼリー、スポーツドリンクなどなど、とりあえず身体が受けつけるものをコンビニで買い込む。
そうして社に戻る最中のこと。
「野々宮さん!」
後ろから声をかけられ、振り向いた瞬間に息を呑んだ。こちらに駆け寄ってくるのは、デキる美人OLのオーラを放つ未和子さんだったから。
今日も尚くんに交渉しに来たのだろうか。胸をざわめかせるも、とりあえず挨拶をする。
「未和子さん……! こんにちは。今日、社長は出張中ですが」
「ええ、知ってるわ」
あっさりと即答され、少々面食らってしまった。尚くんの予定を把握しているくらいには仲がいいのだと思い知らされ、肩を落とす。
じゃあなぜここに来たんだろう、という疑問は、次の彼女の言葉ですぐに解決される。
「今日はあなたに用があって来たの。ちょうどよかった、今休憩中かしら」
「そうです」
「すぐ済ませるから、少しだけ話をしてもいい?」
私に話を? なんだろう、あまりいい予感はしないけれど……。