早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
レストランで会った際に、未和子は仕事で頼みたいことがあるからと、本社に来るアポを取りつけていき、昨日に至る。
進藤社長が亡くなったことはニュースで知っていたため、もう一度SHINDOUの広告のデザインを依頼されるのではないか……と予想していたが、その通りだった。
未和子がクライアントになることに関しては別に問題ない。未練があるわけでも、気まずいわけでもないから。
ただ、やはり当時デザインを否定されたことが引っかかっていて、簡単には頷けない。
そこで、SHINDOUの新製品発表会に参加させてもらうことにした。現在の社の様子を知れば、また違ったイメージが湧くかもしれないからだ。
明日から一泊二日の出張で、最後にこのパーティーがあるので、帰りは遅くなるだろう。会いたくて震えるような歳ではないが、出張のたびに杏華が恋しくて仕方なくなるのは否めない。
どんだけあいつに惚れてるんだ、と自分に呆れてすらいると、さっぱりとした声が聞こえてくる。
『ま、パーティーの件は口実よ。なにしてるかなと思っただけで、特に用はないの。私の電話に出るくらいだから、今ひとりなのかしら?』
進藤社長が亡くなったことはニュースで知っていたため、もう一度SHINDOUの広告のデザインを依頼されるのではないか……と予想していたが、その通りだった。
未和子がクライアントになることに関しては別に問題ない。未練があるわけでも、気まずいわけでもないから。
ただ、やはり当時デザインを否定されたことが引っかかっていて、簡単には頷けない。
そこで、SHINDOUの新製品発表会に参加させてもらうことにした。現在の社の様子を知れば、また違ったイメージが湧くかもしれないからだ。
明日から一泊二日の出張で、最後にこのパーティーがあるので、帰りは遅くなるだろう。会いたくて震えるような歳ではないが、出張のたびに杏華が恋しくて仕方なくなるのは否めない。
どんだけあいつに惚れてるんだ、と自分に呆れてすらいると、さっぱりとした声が聞こえてくる。
『ま、パーティーの件は口実よ。なにしてるかなと思っただけで、特に用はないの。私の電話に出るくらいだから、今ひとりなのかしら?』