早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
「昔のこと、覚えてたの? いつの間に、こんな……」
「本当は記念日に渡すつもりで用意してたんだが、そこまで待っていられなくなったからな」
以前から準備してくれていたのだと知り、うまく言葉にできないほどの感激で再び涙が込み上げ、呆気なくこぼれ落ちた。
尚くんは私の左手を優しく握ったまま、もう片方の手で濡れた頬を拭う。視線を絡ませた瞳には情熱と真摯さを感じ、胸が苦しいくらいにときめく。
「真実を隠していて悩ませたことは、一生愛することで償う。それを受け入れてくれるなら、正真正銘の、俺の妻になってほしい」
二度目のプロポーズは、確かな愛があると信じられる。そして、その答えは当然決まっている。
重ねた左手にきゅっと力を込め、涙声でなんとか言葉を紡ぐ。
「私、もっと素敵な大人になるように、努力するから……ずっと、そばにいさせてください」
伝えたいことはたくさんあるのに、たいしたことは言えなかった。それでも、尚くんは愛おしそうに微笑み、背中を引き寄せて抱きしめてくれた。
私たち、本当の夫婦になれるんだ。どれだけ待ち望んでいただろう、この瞬間を。
「本当は記念日に渡すつもりで用意してたんだが、そこまで待っていられなくなったからな」
以前から準備してくれていたのだと知り、うまく言葉にできないほどの感激で再び涙が込み上げ、呆気なくこぼれ落ちた。
尚くんは私の左手を優しく握ったまま、もう片方の手で濡れた頬を拭う。視線を絡ませた瞳には情熱と真摯さを感じ、胸が苦しいくらいにときめく。
「真実を隠していて悩ませたことは、一生愛することで償う。それを受け入れてくれるなら、正真正銘の、俺の妻になってほしい」
二度目のプロポーズは、確かな愛があると信じられる。そして、その答えは当然決まっている。
重ねた左手にきゅっと力を込め、涙声でなんとか言葉を紡ぐ。
「私、もっと素敵な大人になるように、努力するから……ずっと、そばにいさせてください」
伝えたいことはたくさんあるのに、たいしたことは言えなかった。それでも、尚くんは愛おしそうに微笑み、背中を引き寄せて抱きしめてくれた。
私たち、本当の夫婦になれるんだ。どれだけ待ち望んでいただろう、この瞬間を。