早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
眩暈がするくらいの幸せを覚え、それに浸るように身を預ける。しばらくして涙が落ち着いた頃、そっと身体が離された。
しかし、顔の距離はいまだ近く、色気を帯びた瞳と視線が交わる。それが伏し目がちになって近づいてきたので、私はドキッとしつつ慌てて口を手でバリアする。
「ダメだよ、風邪うつっちゃう」
「気合でなんとかする」
「説得力ないな」
不満げにする尚くんに苦笑するも、本音を言えば私だって愛のあるキスがしたい。
もう気持ちを抑える必要はないのだし、むくむくと芽生える欲求を正直に伝えてもいいだろうか。
「風邪が治ったら、たくさんして、ほしい……です」
徐々に恥ずかしくなり、たどたどしく、さらになぜか敬語になってしまった。
熱のせいなのか照れなのか、熱い顔をしおしおと俯かせると、彼の口から深いため息が吐き出される。
次の瞬間、肩を押され、ぐるりと視界が反転する。背中から優しくベッドに倒されると、尚くんが覆い被さってきた。
「な、尚くん!?」
「くそ……今すぐ抱きたい。可愛すぎるんだよ、お前は」
ぎゅうっと抱きしめながら、苦しげかつ甘く囁かれ、心拍数が急上昇する。そんなふうにストレートに言われたら、余計恥ずかしくなるってば。
しかし、顔の距離はいまだ近く、色気を帯びた瞳と視線が交わる。それが伏し目がちになって近づいてきたので、私はドキッとしつつ慌てて口を手でバリアする。
「ダメだよ、風邪うつっちゃう」
「気合でなんとかする」
「説得力ないな」
不満げにする尚くんに苦笑するも、本音を言えば私だって愛のあるキスがしたい。
もう気持ちを抑える必要はないのだし、むくむくと芽生える欲求を正直に伝えてもいいだろうか。
「風邪が治ったら、たくさんして、ほしい……です」
徐々に恥ずかしくなり、たどたどしく、さらになぜか敬語になってしまった。
熱のせいなのか照れなのか、熱い顔をしおしおと俯かせると、彼の口から深いため息が吐き出される。
次の瞬間、肩を押され、ぐるりと視界が反転する。背中から優しくベッドに倒されると、尚くんが覆い被さってきた。
「な、尚くん!?」
「くそ……今すぐ抱きたい。可愛すぎるんだよ、お前は」
ぎゅうっと抱きしめながら、苦しげかつ甘く囁かれ、心拍数が急上昇する。そんなふうにストレートに言われたら、余計恥ずかしくなるってば。