早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
私はクスクス笑い、恥ずかし紛れに問いかけてみる。


「頭の中ではしてたの?」

「してたよ、もちろん。何度も、こんなふうに」


即答した尚くんは、ペロリと舌を出して胸の先端を口に含んだ。まるで熟れた実を食すかのように。

全身に刺激が伝わって、自然に甘く切ない啼き声がこぼれる。ゾクゾクして、身体の奥から熱が込み上げて、わけがわからないけれど全然嫌ではない。

愛撫は誰にも触れられたことのない場所に及んでいく。じっくりと丁寧に溶かされて、私はひたすら喘いだ。

視線や指先からこんなに愛が伝わることも、愛しく感じる痛みがあることも初めて知った。


「あっ、なお、く……っ」


私の中に、彼がいる。

もっと深く繋がりたいと伝えるように、窮屈な奥を何度も責めてくる。「好きだ」と、幾度となく口にして。

心臓は壊れそうなくらい激しく動いているし、熱くて痛いけれど、それだけじゃない快感を確かに感じていた。

尚くんは汗が滲む余裕のない顔に小さな笑みを浮かべ、乱れた私の髪をそっと掻き上げる。
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