早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
もうすぐ夏休みだし、その間に挨拶をしに行きたいなと考えていると、玄関の鍵とドアが開く音がしたので、私はチラシをローテーブルに置いて旦那様を迎える。
リビングダイニングに入ってきた彼は、私を見て気を許した笑みを浮かべた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
毎日このやり取りをできることが、些細な幸せ。でも普通の新婚さんなら、〝おかえりなさいのキス〟をしたりするんだろうな……羨ましい。
尚くんはソファにバッグを置き、朝と同様、気だるげにネクタイを緩める。社長の顔からプライベートモードに変わっていく彼に、私はペニンシュラキッチンに向かいながら声をかける。
「打ち合わせお疲れさま。先にシャワー浴びる?」
「いや、あとでいいよ。それより……」
お味噌汁を温めるため小鍋と向き合っていると、彼の声と気配が後ろに近づいてきた。
振り返ろうとした瞬間、私を囲うように背後から調理台に両手を突かれる。急に接近されてドキッとし、心臓と肩が軽く跳ねた。
リビングダイニングに入ってきた彼は、私を見て気を許した笑みを浮かべた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
毎日このやり取りをできることが、些細な幸せ。でも普通の新婚さんなら、〝おかえりなさいのキス〟をしたりするんだろうな……羨ましい。
尚くんはソファにバッグを置き、朝と同様、気だるげにネクタイを緩める。社長の顔からプライベートモードに変わっていく彼に、私はペニンシュラキッチンに向かいながら声をかける。
「打ち合わせお疲れさま。先にシャワー浴びる?」
「いや、あとでいいよ。それより……」
お味噌汁を温めるため小鍋と向き合っていると、彼の声と気配が後ろに近づいてきた。
振り返ろうとした瞬間、私を囲うように背後から調理台に両手を突かれる。急に接近されてドキッとし、心臓と肩が軽く跳ねた。