早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
彼の粋な計らいと、『今は』という、まだ今後挙げられる可能性がありそうな言い方に、じわじわと感動が押し寄せる。
私、形だけの妻なのに。花嫁気分を味わわせてくれる、その気持ちがものすごく嬉しい。
尚くんの好意に甘え、今日だけは勉強や学校のことは忘れて、彼のパートナーとして楽しむことにした。
厳かで夢の世界のような式場の中をひと通り見学したあと、ちょっぴり恥ずかしいけれど、ウェディングドレスの試着をさせてもらう。
尚くんと一緒に選んだのは、レースがふんだんに使われ、ふわふわとしたボリュームのあるスカートの純白のドレス。プリンセスラインのドレスは昔から憧れていたのだ。
試着をし、ティアラまでつけてもらって、彼と対面した。変身した私を見て、感激した様子の旦那様の顔といったら。
「キョウ……いつの間にこんなに大人になって……!」
「お父さんの感想だね」
片手で口元を覆い、声を震わせる大袈裟な彼に、私は笑いながらツッコんだ。やっぱり恋人の雰囲気ではない。
それでも、尚くんがとってもご満悦そうにしているのはよくわかった。
「本当にすげぇ綺麗だよ。お姫様が飛び出してきたみたいだ」なんて、歯の浮くようなセリフもわざとらしさは感じず、純粋に嬉しかった。
私、形だけの妻なのに。花嫁気分を味わわせてくれる、その気持ちがものすごく嬉しい。
尚くんの好意に甘え、今日だけは勉強や学校のことは忘れて、彼のパートナーとして楽しむことにした。
厳かで夢の世界のような式場の中をひと通り見学したあと、ちょっぴり恥ずかしいけれど、ウェディングドレスの試着をさせてもらう。
尚くんと一緒に選んだのは、レースがふんだんに使われ、ふわふわとしたボリュームのあるスカートの純白のドレス。プリンセスラインのドレスは昔から憧れていたのだ。
試着をし、ティアラまでつけてもらって、彼と対面した。変身した私を見て、感激した様子の旦那様の顔といったら。
「キョウ……いつの間にこんなに大人になって……!」
「お父さんの感想だね」
片手で口元を覆い、声を震わせる大袈裟な彼に、私は笑いながらツッコんだ。やっぱり恋人の雰囲気ではない。
それでも、尚くんがとってもご満悦そうにしているのはよくわかった。
「本当にすげぇ綺麗だよ。お姫様が飛び出してきたみたいだ」なんて、歯の浮くようなセリフもわざとらしさは感じず、純粋に嬉しかった。