早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
「最終的に、『お任せするよ~』と、デザイナー泣かせのお言葉をいただいてきました」
「これ一番困るんですよね」
鬼頭さんが淡々と口にしたあと、冴木さんが苦い笑みを浮かべてボソッとこぼした。
尚くんたちもよく嘆いているけれど、この指示通りに自分のセンスの赴くまま仕上げても、〝ちょっとイメージと違います〟と返されるのがオチなのだそう。
表情を変えない鬼頭さんも、「ええ」と頷く。
「随時イメージの共有をしっかりして、なるべく食い違いが起こるのを防ぐしかありません。私たちの熱意をこめつつ、クライアントにも納得していただけるものを頑張って作りましょう」
「はい」
彼女の言葉に、私たちも気を引きしめて返事をした。
昨日決定したサイト全体のコンセプトや画面設計に基づいて、さっそく鬼頭さんと冴木さんがデザイン制作に入る。
こうやって進めていくんだな、と肌で感じていると、鬼頭さんは私に近づいてこう言う。
「レイアウトができあがったら、それに合うバナーを野々宮さんに考えてもらおうと思っていますが、いいですか?」
わ、ついに私にもミッションが……!
「これ一番困るんですよね」
鬼頭さんが淡々と口にしたあと、冴木さんが苦い笑みを浮かべてボソッとこぼした。
尚くんたちもよく嘆いているけれど、この指示通りに自分のセンスの赴くまま仕上げても、〝ちょっとイメージと違います〟と返されるのがオチなのだそう。
表情を変えない鬼頭さんも、「ええ」と頷く。
「随時イメージの共有をしっかりして、なるべく食い違いが起こるのを防ぐしかありません。私たちの熱意をこめつつ、クライアントにも納得していただけるものを頑張って作りましょう」
「はい」
彼女の言葉に、私たちも気を引きしめて返事をした。
昨日決定したサイト全体のコンセプトや画面設計に基づいて、さっそく鬼頭さんと冴木さんがデザイン制作に入る。
こうやって進めていくんだな、と肌で感じていると、鬼頭さんは私に近づいてこう言う。
「レイアウトができあがったら、それに合うバナーを野々宮さんに考えてもらおうと思っていますが、いいですか?」
わ、ついに私にもミッションが……!