早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
呑気な尚くんと、やれやれといった様子の加々美さん。尚くんより年下であるにもかかわらず、彼が歯に衣着せぬ物言いをするのは仲がいいからこそ。
それはさておき、彼の発言から察するに、私たちの関係がバレているのでは……?
私は動揺しつつ、ふたりの会話が途切れたところで、はっきり聞いてみることにした。
「あの、もしかして加々美さん、私たちのこと……」
「うん、知ってる。社長が僕だけには教えてくれたからね」
爽やかな笑顔でさらりと返され、私は口を開けたまま固まった。
そうだったの!? 全然知らなかった。バレていないと思って他人のフリをしているところをずっと見られていたって、なんか恥ずかしいじゃん!
背中に変な汗を掻き始めるも、加々美さんはからかうこともなく、嫌味のない王子様スマイルを浮かべている。
そして、「もちろん誰にも言ってないから安心して。なにかあったら相談に乗るよ」と温かい声をかけて去っていった。
再びふたりきりになったところで、改めて尚くんに確認する。
「加々美さんには教えてたんだ」
「ああ、婚姻届書くときに証人になってもらったから」
「そんな前から知ってたの!?」
ふたりが仲がいいのはわかっているから、別に教えていても構わないのだけど、予想以上に前からだったので、私は目を丸くした。
それはさておき、彼の発言から察するに、私たちの関係がバレているのでは……?
私は動揺しつつ、ふたりの会話が途切れたところで、はっきり聞いてみることにした。
「あの、もしかして加々美さん、私たちのこと……」
「うん、知ってる。社長が僕だけには教えてくれたからね」
爽やかな笑顔でさらりと返され、私は口を開けたまま固まった。
そうだったの!? 全然知らなかった。バレていないと思って他人のフリをしているところをずっと見られていたって、なんか恥ずかしいじゃん!
背中に変な汗を掻き始めるも、加々美さんはからかうこともなく、嫌味のない王子様スマイルを浮かべている。
そして、「もちろん誰にも言ってないから安心して。なにかあったら相談に乗るよ」と温かい声をかけて去っていった。
再びふたりきりになったところで、改めて尚くんに確認する。
「加々美さんには教えてたんだ」
「ああ、婚姻届書くときに証人になってもらったから」
「そんな前から知ってたの!?」
ふたりが仲がいいのはわかっているから、別に教えていても構わないのだけど、予想以上に前からだったので、私は目を丸くした。