早熟夫婦〜本日、極甘社長の妻となりました〜
「ええっと、す、ス……ストレス溜まってない?って思って」
私は咄嗟に浮かんだ〝す〟から始まる言葉を口にして、へらりと笑った。
寝てる人にそんなことを聞こうとしていただなんて、無理がありすぎる。瑠莉と話してから尚くんの性欲処理問題について気になっていたから、つい出てしまった……。
眠気がさめやらない彼はまだぼうっとしたまま、不思議そうに小首を傾げる。
「ストレス? たいして溜まってないと思うけど、そんなふうに見えるか?」
「いや、その、ちょっと……。でも、たいしたことじゃないから」
曖昧に濁す私に、尚くんは小さく笑い、ペットボトルに手を伸ばす。
「なんだよ、はっきり言っていいぞ。俺には健康でいてもらいたいんだろ」
はっ……確かに。そう言われると、これは男性機能に関わる問題だし、ちゃんとしておいたほうがいいかもしれない。大事な尚くんの身体のことだもんね。
考え直した私は再び正座をして、ミネラルウォーターに口をつける彼を見上げる。
「あのね、尚くん、いろいろ我慢してるんじゃないかなって思ったの。その……性欲、とか」
「ぶっ」
思いきって口にした直後、尚くんは飲んでいたお水を吹き出しそうになっていた。
私は咄嗟に浮かんだ〝す〟から始まる言葉を口にして、へらりと笑った。
寝てる人にそんなことを聞こうとしていただなんて、無理がありすぎる。瑠莉と話してから尚くんの性欲処理問題について気になっていたから、つい出てしまった……。
眠気がさめやらない彼はまだぼうっとしたまま、不思議そうに小首を傾げる。
「ストレス? たいして溜まってないと思うけど、そんなふうに見えるか?」
「いや、その、ちょっと……。でも、たいしたことじゃないから」
曖昧に濁す私に、尚くんは小さく笑い、ペットボトルに手を伸ばす。
「なんだよ、はっきり言っていいぞ。俺には健康でいてもらいたいんだろ」
はっ……確かに。そう言われると、これは男性機能に関わる問題だし、ちゃんとしておいたほうがいいかもしれない。大事な尚くんの身体のことだもんね。
考え直した私は再び正座をして、ミネラルウォーターに口をつける彼を見上げる。
「あのね、尚くん、いろいろ我慢してるんじゃないかなって思ったの。その……性欲、とか」
「ぶっ」
思いきって口にした直後、尚くんは飲んでいたお水を吹き出しそうになっていた。