【短】言葉にならない
「ねぇ……どうしたの?」
そんなあたしの頬へと擦り寄るように近寄ってきたのは、寝ていたはずのハルで。
落とした視線の先にあったリモコンをあたしの手から取ると。
何でも無いことのようにぷつん、と電源を落としてしまった。
「オレがいるのに一人で泣かないで…」
そう、ハルに言われるまであたしは自分が泣いていることにさえ気づかなくて。
抱き締められた腕が、あまりにも温かくて…そのまま堰を切ったように声を上げて泣き出した。
「ハルが、好きだよ…」
「うん」
「凄く、好き…」
「…うん」
ぽつりぽつりと嗚咽に交えて呟く言葉。
それに、あたしの髪を優しく梳きながら頷くだけのハル。
…だけど、今のあたしにはそれだけでよかった。
そんなあたしの頬へと擦り寄るように近寄ってきたのは、寝ていたはずのハルで。
落とした視線の先にあったリモコンをあたしの手から取ると。
何でも無いことのようにぷつん、と電源を落としてしまった。
「オレがいるのに一人で泣かないで…」
そう、ハルに言われるまであたしは自分が泣いていることにさえ気づかなくて。
抱き締められた腕が、あまりにも温かくて…そのまま堰を切ったように声を上げて泣き出した。
「ハルが、好きだよ…」
「うん」
「凄く、好き…」
「…うん」
ぽつりぽつりと嗚咽に交えて呟く言葉。
それに、あたしの髪を優しく梳きながら頷くだけのハル。
…だけど、今のあたしにはそれだけでよかった。