女の子は皆夢を見たがるもので。
出会い

私のこと

第一印象は、「やべぇ先生」

春はあまり好きじゃない。出会いの季節、別れの季節。そんな季節の春はどっちかって言うと嫌い。
別れが嫌とか、友達できるかな?とかそういう次元じゃなくて…

「新しい先生…多いって」
「まぁまぁ落ち着いて…ほら、同じクラスだよ!」
「マジか!!」

ここは県立彩月高校。単位制の高校で、県内では珍しく2年生から自分で授業を決めれる。かと言って頭がいい訳では無いけど…就職とか進学とかいろんな道が選べることで有名。入試は定員は超えてたぐらい。

「D組だって、めい!ほら行こ!」
「ちょ、ストップ。みかちゃん?見えるかい?
あそこに先生達がいるだろう?」
「うん、行ってらっしゃい。」
「行ってくる!」

そう。私はこの季節に命をかけている。私はバカだ。でもバカなりに、考えはある。

「おはよーございます!」

先生と仲良くする。これが私の永遠のミッション!
どんだけ勉強を頑張っても、コミュニケーション力がなくっちゃやっていけないから

「おはよう。元気いいね!」
「元気だけで生きてるんで!では!」

掴みは手応えあり。
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop