1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
kiss2
成立した約束の中で、甘くて心地いい俺たちの関係が始まる。
会うのは決まって1人暮らしの俺のマンション。
大学から少し離れた実家は交通の便も悪く、乗り換えで2時間かかる。
1人暮らしには憧れてたし、バイトも順調なわけで、そこそこオシャレなマンションだと思う。
―ピンポーン
枢がオートロックの鍵を開け、買い物袋を持った百合を中に入れる。
「枢、ロールキャベツ好き?
ちょっと買いすぎちゃった。」
「たくさん作って。
百合の料理、俺好きだよ。」
百合が嬉しそうに笑って枢を見上げた。
枢は買い物袋を百合の手から取り、ふいに唇を重ねる。
百合の笑顔が見えたら枢はキスの嵐を降り注ぐ。