1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
「……あっ、さっきのバーテンさん!」
「うん。
本当に誰か待ってるの?」
彼女の笑みが少し曇り、首を横に振る。
「タクシーひろおうと思って。」
枢はそんな彼女がほっとけなかった。
「……あの、時間ありますか?」
「えっ?」
「良かったら、飯付き合って下さい。
……って言ってもラーメン屋しかやってないけど。」
「……はい。」
2人は顔を合わせて笑った。