1億のキス 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】



「……あっ、さっきのバーテンさん!」


「うん。
本当に誰か待ってるの?」



彼女の笑みが少し曇り、首を横に振る。



「タクシーひろおうと思って。」



枢はそんな彼女がほっとけなかった。



「……あの、時間ありますか?」


「えっ?」


「良かったら、飯付き合って下さい。
……って言ってもラーメン屋しかやってないけど。」


「……はい。」



2人は顔を合わせて笑った。












< 8 / 37 >

この作品をシェア

pagetop