愛を求めて


マグカップにお湯を注いでベッドに戻る。


フーフーとしてキャラメルラテを1口飲んだ。


····甘い。そして温かい。

ケータイをいじりながら、私はぼーっとした。

LINEを開いてTwitterを見てインスタを見て。

何もおもしろくないけど一応高校生だし?
流行りには乗っておこうと思ってインストールした。

Twitterで流れてきた友達の家族写真。
こうゆうのを見るとどうもイラッとしてしまう。

私には家族がいない。
母親は中学のときに出て行ってそれからは
酒と男に狂ってしまった。
その結果末期の肝臓ガンだ。

男と娘、どっちが大事なのって泣き叫んだ時

私はこの人がそばにいてくれるなら
あんたなんて捨てる。

そう言われて絶縁だ。

父親も同様、女に狂って家に帰ってこなくなった。
弟と父親方のおばあちゃんと暮らしてたけど
私はこの父親の実の娘じゃない。

弟のことは本当に大事にしていたけど
何故か私だけ父親から絶縁された。

お前なんてこの家には要らない。

その言葉が最後に聞いた父親の言葉だった。

そんなことをふと思い出してると
眠気が私を襲った。

「ふぁ〜…」

暖房を3時間のタイマーにして。
お気に入りの白の生地に少しラメが入ってる
可愛いモコモコの毛布を被って

赤と黒のバラがプリントされてる布団に身を包んだ。

そして私はいつの間にかまた深い眠りに
ついていった。

寝る間際にひとつ思ったことがある。

私は昔から家庭が複雑で大親友と心から呼べる友達もいない。彼氏が出来ても本気になれない。

本当の愛って、一体なんなんだろう。と。
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