愛を求めて
〜♪
うるさい…。
〜♪
〜♪
「もう!誰なのよ!」
ずっとなり続けるケータイを取って
画面を確認する。
“垣本 紅華“
同じクラスの世に言う親友ってやつだ。
残念ながら、私は親友なんて思ってないけどね。
まだ頭が寝てる状態で電話を無視する。
「朝からなんなのよ…」
はぁ。とため息をついて眠ろうとしたそのとき、
〜♪
…しつこいなぁ。
イライラしながらも私は電話に出た。
「もしもし?」
「あーーっ!心潤!やっと起きた!
ねぇ、今日は学校くる?!」
耳元でうるさい。朝からどんなけ元気なの?
そう呆れながらも
「あー実はまだ熱下がらないんだよね。今日もちょっと休もうかな。ごめんね??」
「そっかぁ…。放課後新しいプリ機でプリ撮ろうと思ってたのに〜。仕方ないかぁ。明日は来てよね??」
「うん、分かった。明日は行くね」
そう言って電話を終わらした。
私は学校が嫌いだ。
紅華(くれは)は私のことを親友だって。
だいすきだって、よく言うけど正直紅華のことを
親友だと思ったこともだいすきだとも
思ったことがない。
ただ表上の付き合いを上手にしてるだけだ。
1人にならないために。
人ってそんなもんでしょ?大切な人を作ると失うのが怖いの。
だから私は大切な人なんて必要ない。
友達でも彼氏でも。
私は独りが一番似合うんだ。
今までも独りで生きて来たんだもん。
これからも独りでいいんだ。