愛を求めて


〜♪

うるさい…。

〜♪
〜♪

「もう!誰なのよ!」

ずっとなり続けるケータイを取って
画面を確認する。

“垣本 紅華“

同じクラスの世に言う親友ってやつだ。

残念ながら、私は親友なんて思ってないけどね。

まだ頭が寝てる状態で電話を無視する。

「朝からなんなのよ…」

はぁ。とため息をついて眠ろうとしたそのとき、

〜♪

…しつこいなぁ。

イライラしながらも私は電話に出た。


「もしもし?」

「あーーっ!心潤!やっと起きた!
ねぇ、今日は学校くる?!」

耳元でうるさい。朝からどんなけ元気なの?

そう呆れながらも

「あー実はまだ熱下がらないんだよね。今日もちょっと休もうかな。ごめんね??」

「そっかぁ…。放課後新しいプリ機でプリ撮ろうと思ってたのに〜。仕方ないかぁ。明日は来てよね??」

「うん、分かった。明日は行くね」


そう言って電話を終わらした。

私は学校が嫌いだ。

紅華(くれは)は私のことを親友だって。
だいすきだって、よく言うけど正直紅華のことを
親友だと思ったこともだいすきだとも
思ったことがない。

ただ表上の付き合いを上手にしてるだけだ。

1人にならないために。

人ってそんなもんでしょ?大切な人を作ると失うのが怖いの。
だから私は大切な人なんて必要ない。

友達でも彼氏でも。
私は独りが一番似合うんだ。

今までも独りで生きて来たんだもん。
これからも独りでいいんだ。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

いつも隣に居てくれたのは。

総文字数/578

恋愛(学園)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop