ママと秘密の赤ちゃんは、冷徹皇帝に溺愛されています
「ああ、誰が犯人か分からなかったからな。油断は出来なかった」
「私達に護衛を付けて守ってくれている間にレオンが犯人捜しをしていたのね。帝都に戻ったのはその為?」
レオンは、真面目な様子で頷いた。
「それもある。帝都にいる間に調査を進めた。リラを預けていたと言うイリスの親類の家を調べたところ、リラが体調を崩したと言う頃に雇われた使用人がいた」
叔母さまの家には、少数だけれど家事を手伝う使用人がいて、ときどき人の入れ替えがある。
「その新しい使用人がリラの食べ物に毒を?」
「そうだ。イリスの親類は一切関わっていないし、その使用人は既に辞めているから安心していい」
「ええ……」
衝撃的な話だけれど、叔母さまが無関係だったことにはほっとした。
「使用人を送り込むのに、ブロウテン公爵家が関わっていると掴み追及をしていた。だがまさかオリーヴィアが犯人でイリスのところに向かうとは思わなかった。俺の捜索の手が公爵に及んだことを知り、後先考えずに供の力を借りて逃げ出したようだ」
「そうだったの?」
私の前に現れたオリーヴィア様は堂々としていていかにも高位貴族の姫君といった風情だった。
実は犯罪が表ざたになり、追い詰められているようになんて見えなかったのに。
「俺の考えが甘くてイリスとオリーヴィアを会わせてしまったことが悔やまれる……あの護衛に対して恐怖を感じていたようだな。何を言われたんだ?」
「護衛の男性とは殆ど口を利いていないわ。でも目付きが鋭かったし怖い雰囲気だった。オリーヴィア様の命令には忠実だったようだけど」
「そうだな。あの者は姫が幼い頃から仕えている者だそうだ。どんな命令でも従う。だからこそイリスの身が心配だった。イリスがカイルの制止を振り切って病院を飛び出したと聞いた時は気が気じゃなかった」
「ごめんなさい。あのときは夢中で……」
「いいんだ。リラが居なくなったのだからあわてて当然だ」
レオンは全て分かっているというように言う。
「私達に護衛を付けて守ってくれている間にレオンが犯人捜しをしていたのね。帝都に戻ったのはその為?」
レオンは、真面目な様子で頷いた。
「それもある。帝都にいる間に調査を進めた。リラを預けていたと言うイリスの親類の家を調べたところ、リラが体調を崩したと言う頃に雇われた使用人がいた」
叔母さまの家には、少数だけれど家事を手伝う使用人がいて、ときどき人の入れ替えがある。
「その新しい使用人がリラの食べ物に毒を?」
「そうだ。イリスの親類は一切関わっていないし、その使用人は既に辞めているから安心していい」
「ええ……」
衝撃的な話だけれど、叔母さまが無関係だったことにはほっとした。
「使用人を送り込むのに、ブロウテン公爵家が関わっていると掴み追及をしていた。だがまさかオリーヴィアが犯人でイリスのところに向かうとは思わなかった。俺の捜索の手が公爵に及んだことを知り、後先考えずに供の力を借りて逃げ出したようだ」
「そうだったの?」
私の前に現れたオリーヴィア様は堂々としていていかにも高位貴族の姫君といった風情だった。
実は犯罪が表ざたになり、追い詰められているようになんて見えなかったのに。
「俺の考えが甘くてイリスとオリーヴィアを会わせてしまったことが悔やまれる……あの護衛に対して恐怖を感じていたようだな。何を言われたんだ?」
「護衛の男性とは殆ど口を利いていないわ。でも目付きが鋭かったし怖い雰囲気だった。オリーヴィア様の命令には忠実だったようだけど」
「そうだな。あの者は姫が幼い頃から仕えている者だそうだ。どんな命令でも従う。だからこそイリスの身が心配だった。イリスがカイルの制止を振り切って病院を飛び出したと聞いた時は気が気じゃなかった」
「ごめんなさい。あのときは夢中で……」
「いいんだ。リラが居なくなったのだからあわてて当然だ」
レオンは全て分かっているというように言う。