4月1日、君の嘘。
プロローグ
『ねえ、海斗。私たぶんあと1年で死ぬんだよね』
そんな事を朝っぱらから笑いながら抜かした幼馴染に鉄槌を下す。
「なに、言ってんだバーカ。」
片手で両頬を掴んでタコにする。
鈴がムッとした顔をしたので手を離すと
ご立腹のようで鞄を振り回す。
「もうー!少しくらいのってくれても良いんじゃん!幼馴染が可愛くないわけ?」
俺の腕をつまんで引っ張りながら頬を膨らませる鈴が可愛くて思わず破顔する。
「ぶっ、ははっ...。心配して欲しかったエイプリルフールにいうんじゃねえよ」
鼻をちょんとつまんで、言った
「てゆうか、早くしないと遅れるぞ」
いつも通り鈴のカバンを持ちながら手を引っ張る。
いつも通りの朝に、俺は呑気に笑っていた。
手を引かれている鈴の顔に気付きもせずに。
俺達はお互いがお腹の中にいる時から側にいてずっと一緒に育った。親同士が仲が良く長期の休暇があると一緒に旅行に行ったりもした。
徒歩圏内の同じ高校に入り、同じ部活に入って、通学する時も、家に帰る時も一緒にいた。
『ねえ、海斗。私たぶんあと1年で死ぬんだよね』
そんな事を朝っぱらから笑いながら抜かした幼馴染に鉄槌を下す。
「なに、言ってんだバーカ。」
片手で両頬を掴んでタコにする。
鈴がムッとした顔をしたので手を離すと
ご立腹のようで鞄を振り回す。
「もうー!少しくらいのってくれても良いんじゃん!幼馴染が可愛くないわけ?」
俺の腕をつまんで引っ張りながら頬を膨らませる鈴が可愛くて思わず破顔する。
「ぶっ、ははっ...。心配して欲しかったエイプリルフールにいうんじゃねえよ」
鼻をちょんとつまんで、言った
「てゆうか、早くしないと遅れるぞ」
いつも通り鈴のカバンを持ちながら手を引っ張る。
いつも通りの朝に、俺は呑気に笑っていた。
手を引かれている鈴の顔に気付きもせずに。
俺達はお互いがお腹の中にいる時から側にいてずっと一緒に育った。親同士が仲が良く長期の休暇があると一緒に旅行に行ったりもした。
徒歩圏内の同じ高校に入り、同じ部活に入って、通学する時も、家に帰る時も一緒にいた。