アップルパイ
「先輩照れてるかわいい〜!」
照れてねぇ、なんて言いながら
私が今持ってきたいちご飴を食べ始める
「どう?おいし?」
「今日もうめぇよ」
調理部に入っている私はこうして
部活で作ったお菓子たちを先輩に
あげてるんだ
いつからあげてるかって?
まず私たちの付き合うことになった
きっかけはこのお菓子たちのおかげ
ですからねっ!!
「先輩、なんかリクエストないの??」
「リクエストか〜先輩呼びやめて欲しいとか?」
「ちがーう!お菓子のリクエスト!」
「このリクエストは受けてくれないんだ?」
「だって恥ずかしいもん、」
本当は名前で呼びたいんだけど、
いざ先輩を目の前にすると恥ずかしくていつも言えないんだ。
「で、お菓子のリクエストは?」
「アップルパイかな」
「先輩って、アップルパイ好きなの!?
意外すぎるー!!」
「そんな驚くかよ、好きだよ?」
「なっ、」
「ははっ自分のことだと思った?」
図星すぎて何も言えません先輩、、