伝えられぬまま

お好みと注文を慎さんに伝え
ラーメンが出来運びにいき、帰るまでの間
私はドキドキしっぱなしで
ついに帰る時が来た。


もう帰っちゃうんだ…
わざわざ食べに来てくれてありがとうね

私はドアの前に行きお見送りをする

「ご馳走様、美味しかった!」
といい私に手を振り

私は小さく手を振り
「ありがとう」と笑顔で伝えた。


私のお店は幸いお見送りをするスタイルの
ラーメン屋で慎さんに怪しまれることは無かった。


お店が落ち着き私はすぐにlineを送った。


【今日はわざわざ食べに来てくれてありがとう!
少しだったけど会えてよかった!
制服姿なのが残念だったけど、こんな私でも
大丈夫だった?】


少ししてからすぐに返事が来た


【いえいえ、ご馳走様でした!
凄い美味しかったよ!
俺こそバイク乗る時の格好だったし
ヘルメットで髪ボサボサだから
気にしないで?俺の方こそ大丈夫だった?】
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