潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「俺のことも名前で呼んでいいから」
私の頷きを確認すると、彼はそう言ってくれる。
その声を聞いて思わずウズウズとしてしまい、躊躇いながらも、「尚行さん…?」と疑問形で発した。
その途端、彼の顔がくしゃっと嬉しそうに緩み、伸ばされてきた指先が髪の毛に触れる。
頬を包まれると自分でも自然と目を閉じてしまい、唇に重なる体温を受け止めながら、彼の肩に指先を掛けた。
優しく触れ合っていた唇が深くなるのに間はなかった。
割り込んでくる舌の動きにも懸命に合わせながら、次第に頭の中が白くなっていき、肩に伸ばした手も離せず、返ってぎゅっと握りしめる格好に変わった。
熱いキスを交わした後、彼の頬が上気しているのが目に入る。
きっと自分の顔はそれ以上に赤く火照っているだろうけど、それ以上のことは求められずに外へと出た。
「お休み」
ウインドウを下げると彼は顔を覗かせて挨拶。
私は彼に同じように挨拶してから会釈をし、走りだす車の背中を見送った。
それが見えなくなってからやっと踵を返し、フワフワする足元を見つめて、ハァ…と小さく溜息を吐く。
私の頷きを確認すると、彼はそう言ってくれる。
その声を聞いて思わずウズウズとしてしまい、躊躇いながらも、「尚行さん…?」と疑問形で発した。
その途端、彼の顔がくしゃっと嬉しそうに緩み、伸ばされてきた指先が髪の毛に触れる。
頬を包まれると自分でも自然と目を閉じてしまい、唇に重なる体温を受け止めながら、彼の肩に指先を掛けた。
優しく触れ合っていた唇が深くなるのに間はなかった。
割り込んでくる舌の動きにも懸命に合わせながら、次第に頭の中が白くなっていき、肩に伸ばした手も離せず、返ってぎゅっと握りしめる格好に変わった。
熱いキスを交わした後、彼の頬が上気しているのが目に入る。
きっと自分の顔はそれ以上に赤く火照っているだろうけど、それ以上のことは求められずに外へと出た。
「お休み」
ウインドウを下げると彼は顔を覗かせて挨拶。
私は彼に同じように挨拶してから会釈をし、走りだす車の背中を見送った。
それが見えなくなってからやっと踵を返し、フワフワする足元を見つめて、ハァ…と小さく溜息を吐く。