潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
一歩足を前に出す毎に緊張が募り始め、オートロックを開ける時には指先も震えて、それを彼に見せないよう取り繕うのが必死だった。
暗証番号を入力して部屋へ向かうと、心臓の音はマックスに近いくらい、ドキンドキンと音を立てた。それを耳の奥で感じながらドアレバーを押し下げ、先に自分が入って、彼にどうぞ…と声をかける。
「お邪魔します」
弾むような声色で彼が足先を入室させてくる。
その様子を見て、変な期待とかしないで欲しい…と願いながら、ポッと点いた電球の明かりに照らされた玄関に佇み、一瞬息を飲み込むような仕草を見せる彼の横顔を窺った。
「狭くてごめんね」
さっと先に廊下へと上がり、迷いながらもお客様用のスリッパを差し出す。
それは前彼にも使ったことがある物で、それだけは買い替えておけば良かった…と深く後悔した。
それでも今更だ…とまた後悔を引っ込めて開き直り、スリッパに履き替えた彼と共に廊下を進んで行く。
幸いなことにキッチンは廊下の横に作られてないから、まだ辛うじて醜態は晒さずに済んだ。
暗証番号を入力して部屋へ向かうと、心臓の音はマックスに近いくらい、ドキンドキンと音を立てた。それを耳の奥で感じながらドアレバーを押し下げ、先に自分が入って、彼にどうぞ…と声をかける。
「お邪魔します」
弾むような声色で彼が足先を入室させてくる。
その様子を見て、変な期待とかしないで欲しい…と願いながら、ポッと点いた電球の明かりに照らされた玄関に佇み、一瞬息を飲み込むような仕草を見せる彼の横顔を窺った。
「狭くてごめんね」
さっと先に廊下へと上がり、迷いながらもお客様用のスリッパを差し出す。
それは前彼にも使ったことがある物で、それだけは買い替えておけば良かった…と深く後悔した。
それでも今更だ…とまた後悔を引っ込めて開き直り、スリッパに履き替えた彼と共に廊下を進んで行く。
幸いなことにキッチンは廊下の横に作られてないから、まだ辛うじて醜態は晒さずに済んだ。